コストAIで RouteHub を設定する

MIERU CREW 操作マニュアル — LLMコスト管理 AI と会話しながら、モデルの呼び分け・予算・保険を整える

このマニュアルでできること

前のステップで登録したトークンで LLMコスト管理 AI(最初から在籍している標準 AI 社員)が動くようになりました。この AI と会話しながら、AI 社員が使うモデルの呼び分け・月次予算・保険(フォールバック)を整えます。LLM の知識は不要で、仕組みは AI が説明します。最初は既定の設定のまま「今の設定と費用を教えて」と聞くだけでも十分です。

RouteHub の各機構(エイリアス・呼び分け・予算デグレード・フォールバック)の解説と、画面から直接設定する手順は「RouteHub の設定方法(画面から設定する)」にあります。

RouteHub が何をしているか(AI に聞けば説明してくれます)

機能ひとことで会話での頼み方
呼び分け仕事の難しさで安いモデル/高性能モデルを自動で選ぶ(crew-auto)「品質重視にして」「コスト重視にして」
予算とペーシングAI 社員ごとの月次予算を守り、使いすぎのペースなら安いモデルへ自動で切り替え「経理担当AIの予算を月 $20 に」「警告のしきい値を下げて」
保険(フォールバック)混雑・障害時に別のモデルへ自動で切り替え「Anthropic を保険に入れたい」(キー登録は人が行います)
モデルの乗り換え新しいモデルが出たら、該当エイリアスの中身を差し替え「GPT-5 が出たので crew-strong を乗り換えたい」

会話で設定する流れ

RouteHub の設定は、公式AI社員のLLMコスト管理AIとの会話だけで行えます。LLM に詳しくなくても、モデルの呼び分け・予算・フォールバックの仕組みを説明してもらいながら、変更内容を1つの変更プランにまとめてもらい、管理者が1回承認すると自動で適用されます。日次のコストレポート(承認ボードに届く点検結果)はこれまでどおり続きます。

1LLMコスト管理AIに話しかける

Office View で「LLMコスト管理 AI」を選び Command Inbox を開くか、LLM Control ページの Advisor(対話設定)タブから会話を始めます。たとえば次のように伝えます。

やりたいこと伝え方の例AIがすること
初期設定「RouteHubの初期設定をしたい。OpenAIとAnthropicを使う予定」仕組みを説明 → プロバイダAPIキーの登録を依頼(値は聞きません) → 既定のエイリアスと予算の目安を確認 → 変更プラン
新しいモデルに乗り換える「GPT-5が出たので crew-strong を乗り換えたい」候補と参考価格を提示 → 今月の実績で月額の変化を試算 → 差し替え案(旧モデルは保険に残す)→ 変更プラン
コストを下げたい「今月のLLM費用が高い。安くする方法は?」実績を要約 → 呼び分け閾値の調整・安価モデルへの差し替え・予算ペーシングを提案 → 試算つきで変更プラン
予算を見直す「経理担当AIの予算を月$20にしたい」現在の消化状況を確認 → 予算とペーシング設定の変更プラン
APIキーの値は会話では扱いません。OpenAI / Anthropic などの実キーは、管理者が LLM Control > Models & Aliases の「プロバイダAPIキー」に登録します。未登録のキーを使う変更プランは申請できず、AIが登録を依頼します。
2変更プランの要約を確認して「申請して」と伝える

AIは「何が・どう変わるか」「再起動の有無(モデル・フォールバック・再試行の変更は routehub-core の再起動を伴い、30〜60秒 LLM 実行が止まります)」「月額の見込み」を要約して同意を求めます。同意して申請を依頼すると、全社承認ボードに「RouteHub 設定変更の承認」が起票されます。

3管理者が承認 → 自動で適用

承認カードには変更点の一覧と再起動の有無が表示されます。承認すると、価格表の更新 → LiteLLM 設定の書き換えと再起動(失敗時は自動で元に戻します)→ 仮想キーの許可モデル同期 → 呼び分け設定 → 予算 → ペーシング、の順に自動で適用され、結果が会話に通知されます。進み具合と適用ログは LLM Control > 対話設定 タブで確認できます。

Command Inbox(LLMコスト管理AIとの会話で変更プランを作成) LLM Control > 対話設定(変更プランの内容と適用ログ)
できること・できないこと: エイリアスの実モデル差し替え・追加・削除(コアの crew-auto/fast/balanced/strong/embed は削除不可)、フォールバックと再試行、呼び分け閾値とキーワード、AI社員別の月次予算($1〜$100)、ペーシング閾値・為替、価格表の更新ができます。APIキーの登録、Kill Switch、AI社員の既定モデル(llm.default_policy)は対象外です。変更プランは1時間に5件・未申請5件までです。

画像・動画を作るモデルを追加する

AI 社員に画像や動画を作らせるときも、テキスト用のモデルと同じように RouteHub にモデル(エイリアス)と API キーを登録するだけです。AI 社員は自分の仮想キーで RouteHub を呼ぶので、費用はその AI 社員の月次予算から差し引かれ、Cost & Policy にも AI 社員別に表示されます。

エイリアス用途推奨モデル必要なキー
crew-image画像生成・編集OpenAI gpt-image-1(保険: crew-image-google = Google Imagen 4)OPENAI_API_KEY(Google を使うなら GEMINI_API_KEY も)
crew-video動画生成(4〜12 秒)OpenAI Sora 2(保険: crew-video-google = Google Veo 3.1)同上

コストAIに次のように頼むと、エイリアスの追加からフォールバック、仮想キーの同期までを変更プランにまとめてくれます(承認 1 回)。

画像生成に gpt-image-1、動画生成に Sora 2 を使えるようにしてください。Google をフォールバックにして。
目安の費用: 画像 1 枚 数円〜数十円(品質 high は高め)、動画 1 本 数十円〜数百円(秒数に比例)。AI 社員ごとに画像は 1 時間 20 枚・動画は 1 日 3 本までの上限があり、月次予算を使い切ると停止します。Google のモデルを使う場合は、先に LLM Control のプロバイダ API キーに GEMINI_API_KEY を登録してください。

登録後、画像や動画を作らせたい AI 社員にはメディア生成コネクタ(media)を持たせます。オンボーディングAIに「この AI 社員に画像生成を追加して」と頼むか、Persona Studio の必要コネクタに media を加えて再採用してください(Manager など標準 AI 社員は対象外)。

音声(読み上げ・文字起こし)のモデルを追加する

同じ要領で「AI 社員が読み上げ音声を作ったり、録音を文字起こしできるようにして」と頼むと、LLMコスト管理 AI が読み上げ用(crew-tts)と文字起こし用(crew-stt)のモデルを提案し、承認後に使えるようになります。OpenAI のキーがあれば追加設定なしで動きます。Deepgram を文字起こしの予備にする場合は DEEPGRAM_API_KEY の登録が必要です。

目安の費用は読み上げ 1 分あたり約 2 円、文字起こし 1 分あたり約 1 円です。AI 社員ごとに読み上げは 1 時間 30 件、文字起こしは 1 日 30 件までに制限されています。

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